わかりやすいよくある話で終わらせたくなかった




好きな曲の歌詞をブログ記事のタイトルにするのおしゃれだなと思って使わせて頂いていたのですが、ヨルシカCD発売と共にアクセス数が上がったのでこれ、もしかしたら歌詞検索でヒットして来ちゃう人がいるのでは…?と思って怖くなったのでもう歌詞をタイトルにするのやめるう…


みなさん、ただ/君に晴れ(検索避け)めっちゃいい曲なのでヨルシカのCD買いましょう。










唾を飲み込むこと咳をすること普通にごはんを食べること、当たり前のことが当たり前のように出来なくなっている様な気がして時が刻一刻と進んで行くことを怖く思う。


またこうやって時間が過ぎて、わたしの体は年をとって、心だけがずっと置いてけぼりになっている。


靴擦れして上手く歩けないだけで泣きそうになる。

人並みになりたくて、普通のお昼の仕事をして、普通に笑って帰ってきて、台本に書いてあったかの様な台詞を反芻して、引き攣りそうになる笑顔を思い出して、絆創膏の下の踵の痛みだけが本物だった。


そんな大したこともしてないはずなのに、そんな大したことでもないようなことがやっぱり重荷で、壊れそうになりながら朝日を浴びて出勤する。


ちゃんとできないのに、ちゃんとしなきゃって気持ちがいつも心のどこかにあって、ちゃんとしてない自分はちゃんとしなきゃっていう自分の言葉や他人の言葉に責められてちゃんとしようとして、ちゃんとできないまま中途半端でいつも終わる。わたしにはほんとに何も無い。何も無いから絶対に期待を裏切るようなことしちゃいけないのに、いつもちゃんとできない。


向き合ってくれることを望んでいた。

向き合ってくれてると勝手に思い込んでいた。

そんな気持ちなら最後に優しい言葉を与えたりしないでほしかった。わたし含め、人間はみんな自分が可愛くて仕方ないと思う。悪い人にはなりたくないし、人を傷つけて自分が傷つくことを嫌うから、何かと理由をつけていい人になりたがる。きみはずるかった。わたしもきみの欲望に漬け込んでずるかった。


欲望でもいい、それ以外の感情がなくてもいい、欲しいと思ってくれてる間はわたしはきみの中で女の子になれると思ってた。でも女の子になれた瞬間なんてただの一秒もなかった。わたしはそれだけだった。そういう恋愛しかしてなかった。そういうふうにしか生きられなかった。ほんとはいいよ、大丈夫だよってちゃんとできないわたしを肯定してほしいだけだった。


承認欲求なんて満たされるわけないのに、満たそうとすることをやめられないでいる。偽りの好きで、可愛いで、生き永らえている。