守られるか無視されるか以外には用途のない夜の信号は ああなりたくないと思う女子そのものだった




不憫そうな姿まで同じだった。







ふとカメラロールに残っていた自分の宣材写真を見て思った。

まだホームページには写真が残ってるのかなって。

見に行ってみたらまだ残っていた。


すごい惨めなわたしの姿がずっとそこに残り続けるのかなって思ったら悲しくなった。死にたくなった。なんで消さねーんだよと思った。


辞めることになった時に在籍表から消しておきますからねって言われたんだけど、一つの店の公式のホームページからは消されていたけど、別の広告のサイトにはまだ在籍表からも消えてないし、日記も残ってる。


そのサイトのアイコンの写真もわたしのまんまだし。なんで消さないんだろ。怠惰なのかしら。面倒だからって理由ならほんとになんか適当なんだなと思う。他の辞めていった女の子たちのは消したのになんでわたしのだけ消してくれないんだろう。嫌がらせなのかな。



馬鹿なことをしたんだとすごく後悔するんだけど、全然後悔してもほんとに意味が無い。だって遅すぎる。もうやってしまったことを、自分の非だと分かりきっていることを、どこにぶつけたらいいかわからない。全部中途半端に終わらせたからすごい中途半端な結果だ。なんかこの流れがわたしの人生を物語っているような気がする。



いつまでもこうやってわたしの中に残り続ける。

もし素敵な人が現れて、うまくいって、結婚できて、子どもができたとしてもわたしはいつまでも自分で作った自分の呪縛から逃れることが出来なくて、いつまでも残り続けるんだろうなと思ったらなんで生きてるのかわからなくなった。ほんとになんで生きてるんだろう。


わたしはほんとに惨めな思いをしただけだった。何も得たものなんてなかった。何かを失うばかりで得たものなんてほんとにひとつもなかった。誰かのせいにするつもりなんて一欠片もないんだけど、ただ自分でやってしまったことを馬鹿みたいに後悔してるだけなんだけど、辛いものは辛いし死にたいと思うのはもうしょうがない。


過ぎたことなんだからとか、自分の行いのせいなんだからとか、よく言われるけども、わたしがいま辛いことには変わりないんだから辛いと思うことは別に良くないか。泣きそうだ。なんでこんなことになっちゃったんだろう。まあわたしのせいなんですけど。



なんにも救ってくれない。


お母さんはわたしにお前の前の仕事ってほんとはなんなの?飲食業じゃないんでしょ?って笑いながら聞いてくる。笑いながらする話じゃないんだよなこれ。 


元々は家計の足しにしたくて、わたしが頑張らなきゃって思ったことがこういう結果を招いたわけだけど、わたしはそれを誰かのせいになんてしてない。他にもお金を稼ぐ方法なんていくらでもあったし、それでもそれを選んだのは働きやすいと思ったからだ。これなら自分でもできると思ったからだ。全部わたしが選んでわたしがやったことだから、全部わたしのせいなの。


だけど笑いながらする話じゃないの。

親に話せる話じゃないの。

面白おかしくできることじゃないの。



多分ほんとに誰にもわからないと思う。わたしにしかわからないと思う。ほんとにわたしにしかわからないことでわたしはずっとひとりぼっちで、なんかこれ甘えてるだけなんだと思うけど、わたし死にたい。死ぬべきなんだと思う。だけど死ぬのは怖い。なんで怖いって思っちゃうんだろう。多分まだやりたいこととかあるんだろうな。でもいい結果なんてひとつも招かないから死んじゃった方がいいんだろうけど。




痛くして、もっと痛くして。なんにもわからなくなるぐらい痛くして、なんにも考えられないぐらい痛くして。苦しくして。気持ちよくして。死んでしまいたいなんて思わなくなるぐらい何も考えられなくして。



わたしはほんとにバカなんだよ。ごめんね。